栄養解析について

オーソモレキュラー栄養療法

オーソモレキュラー栄養療法(Orthomolecular medicine)とは、身体に分子レベルで最適な量の栄養素を投与して、組織・細胞の機能を向上させ、本来あるべき正常な状態に整えて病態の改善・予防を行う治療法です。薬に頼るのではなく、その方の欠乏している栄養素の至適量を摂取することによって、私達の体を構成する約60兆個の細胞の働きを改善させ自然治癒力を最大限に発揮させて健康状態をより良い状態に導きます。

食事も摂れているし、採血上も異常ないと言われているのに、体調がすぐれない、疲れが取れない、頭痛や肩こり、腰痛がひどい、ふらつきやめまいがある、肌が荒れやすい、気持ちが落ち込み、やる気が起きないなどの症状がある方も多いのではないでしょうか。潜在的にどのような栄養素が身体に欠乏しているのか理解する事が必要です。

例えば、鉄ですが、赤血球を作ったり全身に酸素を運ぶはたらきをするため、欠乏するとふらつきやめまいなどの貧血症状をきたしますが、鉄のはたらきはその他に、骨・皮膚・粘膜の代謝やコラーゲン生合成、筋肉収縮、白血球・免疫、知能・情動、消化管粘膜などに関わっています。欠乏すると、皮膚・粘膜が委縮し、肌荒れや湿疹、口角炎をきたしたり、コラーゲン生合成、筋収縮が悪くなると肩こり、腰痛、足底筋膜炎、緊張性頭痛、免疫能が落ちると風邪をひきやすかったり、精神機能が低下し、抑うつ気分、イライラしたり注意力が散漫になったり、食欲不振など多彩な症状をきたします。従来、貧血は、採血上、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット値で評価されますが、オーソモレキュラー的には、赤血球恒数(MCV,MCH-MCHC)、網状赤血球数、血清フェリチン、血清鉄、UIBC,TIBCを検査することで鉄欠乏がないか詳しく評価していきます。鉄の補充ですが、可能な限り経口投与が推奨されています。

中でも、ヘム鉄は非ヘム鉄(Fe³⁺、Fe²⁺)と比べ小腸絨毛細胞で吸収される際、他ミネラルなどの影響がなく吸収されやすいと言われております。食材からの鉄供給は、ほうれん草より、獣鶏肉、レバー、魚肉などの動物性タンパクの方が吸収率が良いとされます。このように、オーソモレキュラー的観点から、検査結果を基に栄養アプローチを行っていきます。

血液検査による栄養解析

オーソモレキュラー栄養療法では、栄養状態を解析するために60項目以上の詳細な項目の採血と尿検査を行います。

より詳しく検査する事により、体の中がどのような状態であるのか、病態の原因を究明し、どのような栄養素が欠乏しているのか(ビタミン、タンパク質、鉄や亜鉛などのミネラルなど)解析致します。この栄養解析結果を基に、不足している栄養素を補うために適したサプリメント・食事をご提案致します。

症状からの判断だけでは把握しきれない身体の状態を知り、必要な栄養素を的確に補充することで、健康的で美しい身体を目指していきます。当院で取り扱うサプリメントは、GMP基準を満たした高品質、高濃度、高純度の医療機関専用のサプリメントです。患者様の不足している栄養素とご予算に合わせて、優先度の高いサプリメントをご提供致します。

診療の流れ

栄養解析をご希望の方は、
電話(042-401-1341)でその旨をお伝え下さい。(あるいは、外来受診時)。

診療時間内(予約)でご説明し、問診票に記入(栄養解析シート)、採血・検尿して頂きます。採血・尿検査、栄養解析結果がでるのに約1か月頂いております。

次回、再診時に検査データに基づき医師が作成した栄養解析レポートをご説明致します。

ご自身に合ったサプリメントを処方

栄養解析レポートに基づき、最適なサプリメントをご提案致します。

費用

血液検査・問診・栄養解析 
20,000円(税別) 
栄養チェックレポート(問診票のみの解析) 
500円(税別)
サプリメント(1ヶ月分の目安) 
3,000円~

※ご予算に合わせてご提案致します。
※サプリメントのみの購入も可能です。お気軽にご相談下さい。

ご予約・ご相談はお気軽に

お悩みでしたら、医療法人社団充幸会 髙見澤整形外科クリニックまで、まずはお気軽にお問い合わせください。

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