こんにちは。理学療法士の松本です。
連日暑い日々が続いており、熱中症対策としてこまめな水分補給はとても大事な時期となりましたね。
しかし、皆様は水分補給が肩こりや、体の硬さなど『健康的な身体作り』にも影響する事をご存知でしょうか。
そこで今回は①水分の役割と、②一日に必要な水分量について少しお話ししたいと思います。
水分の役割
人間は約60%が水分で出来ていると言われ、年齢や性別によってその水分量も変化しています。
(引用:熱中症 環境保健マニュアル2014)
水分を体に貯める『貯水庫』の役割を果たしているのが、『筋肉』と言われており筋肉の約75%が水分から出来ています。
水分の摂取量が少なくなると、筋肉も干からびてしまい、体の柔軟性も失ってしまいます。
その結果、肩こりなど慢性的な体の痛みを引き起こしてしまう原因になるのです。
そのため『筋肉』は力を発揮するだけでなく、体に水分を貯めておくために大事な役割を果たしているのです。
一日に必要な水分量
日常生活を送る上で必要な水分量は成人で約2.5Lとされており、これも年齢や体重によって変化します。
必要な水分量は以下の計算式によって確認できます。
1日に必要な水分量(ml)=体重(kg)✖️年齢別必要量(ml)
※年齢別必要量:
30歳未満=40ml
30〜50歳=35ml
56歳以上=30ml
例)体重60kg、60歳の方の水分必要量は60kg✖️30ml=1800ml(1.8L)となります。
そのうち1L程度はお味噌汁などの食事で水分が摂取できるとされているため、その他の水分量を飲み水で摂取しなければなりません。
ただし、活動量が多い方は1L程度多めに摂ると良いとされている研究もあるようです。
まだまだ暑い日々は続きますが、適切な水分量をこまめに補給し『熱中症対策』だけでなく『健康的な体作り』も目指してこの夏を乗り切りましょう。