こんにちは、理学療法士の高野です。
今回は「過用症候群」についてお話をさせていただこうと思います。
運動のしすぎにより、関節痛や筋力低下を起こすことがあり、そのような状態を「過用症候群」といいます。
端的に言ってしまうと、運動のしすぎも身体に悪い側面があるということです。
健康や健康寿命を伸ばすためには「運動をするのが良い」と言われていますが、これに関しては私も正しいと思います。
ただし、適量であり必要な休息をとっていることが条件となります。
例えば、「身体のために毎日100 km 走る」と身近な人が言っていたらどのように感じるでしょうか?
ほとんどの方が「それは多すぎるのでは?」と感じたと思います。
ここまで極端な場合だと身体がもたないイメージが持てるかと思います。
では、「毎日1万歩 歩く」と聞いたらどうでしょうか?
意外と妥当な目標に見えます。ですが、これくらいの運動量でも元々運動習慣がなかったら「過用症候群」となる場合もあります。
「毎日1万歩 歩く」というのは最終的な目標としては、とても良いと思います。運動習慣がない状態からいきなりやるのには多すぎます。
「3000歩」→「5000歩」→「8000歩」⇨「10000歩」
と段階的に増やすのが良いと思います。
では、最後に一番伝えたいことなのですが、運動をインターネットなどで簡単に調べられるようになり便利である反面、そのまま真似をすると運動量が多くなることがあります。
まずは、少ない量、少ない動き幅から試していき、徐々に参考にした運動に近づけるようにしてください。
運動の上達には近道はなく、地道な積み重ねこそが大事です。あせらず楽しみながら身体を動かしましょう。